体験記

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福島県二本松市
秋の二本松市を巡るオンラインツアー
〜ヒト・コト・モノに出会う旅。その魅力とは?〜(前編)

2021年10月30日に、ツアー会社「あうたび合同会社」企画のオンラインツアー「隠津島神社での正座会と、ワイナリー&ビール醸造所見学」に参加してきました。

 

今回訪れたのは、福島県二本松市。参加者はWeb会議サービスzoomの画面を通じて参加。実際に地域の人とつながり、二本松を観光しているかのような気分を味わえるツアーでした。

今回のツアーは、条件を満たすことで参加費・特産品代が無料に

今回のツアーへの参加条件は、当日ツアー中はzoomの画面で顔出しをすること、満20歳以上であること、ツアー後にアンケートに答えることでした。

 

以上の条件を満たすと、参加費が無料に。以下の特産品も無料で自宅に届きました。

 

・ななくさナノブルワリーのAPPLE BEEYA 330ml 1本

・ふくしま農家の夢ワインの赤ワイン「一慶」250ml 1本

・隠津島神社の健康御守または御朱印

 

私は、隠津島神社の特産品は、健康御守を選択しました。

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無料で特産品がいただけるとは、とてもありがたい企画ですよね。ワクワクしながら当日を待ちました。

菊花展会場ではさまざまな品種の菊を拝見。中でも千輪咲は圧巻の大きさ

当日ガイドしてくださったのは、あうたび合同会社の添乗員のかなえさん。

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白石 佳菜江(しらいし かなえ)かなえさん:あうたび企画兼ツアー派遣添乗員。愛称はかなえ/東京都出身。2005年にスリランカへ初めて渡航。その後、現地NGO、現地旅行会社にインターンとして勤務。日本とスリランカの旅行業界の関係性を中心に大学にて研究を経て大学卒業を機に、日本のスリランカ専門旅行会社勤務。大学院では日本人旅行者のスリランカ観光をテーマに研究。現在もスリランカとの関わりしろを大切にする中、あうたびでは、ツアー中のお酒を愛し笑いを誘うキャラクターの良さが人気を買っている。

早速、最初のスポット菊花展の会場へと訪れます。二本松市役所観光課の高橋さんに現地をご案内いただきます。

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二本松市役所観光課の高橋さん

二本松市は、毎年秋に「二本松の菊人形」というイベントを行なっているそうですが、今年は昨年に引き続き新型コロナウイルスの影響で、「霞ヶ城公園 菊花展」として、菊の展示をメインに規模を縮小しての開催とのこと。

 

通常であれば、菊人形が約40体展示されるそうですが、今年は規模縮小のため、2体のみの展示。

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これは切花ではなく、水苔を人形に這わせて、根っこごと菊の花を着付けしているとのこと。ですので、水やりをすれば2週間程度もつそうです。

 

二本松市には「菊師」と呼ばれる職人がいて、2週間後には菊人形の着せ替えを行います。1体作るのにものすごく労力のかかりそうな仕事ですよね。

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それにしても、見事な菊の花がズラリと並ぶ光景は圧巻ですよね。このツアーの前日に審査会があったそうで、それに合わせて菊の開花を合わせる出品者が多いので、ツアー当日は満開の菊の花を見ることができました。

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さまざまな品種の菊をご紹介いただきましたが、中でも印象に残ったのは「千輪咲」です。1本から1000輪の花を咲かせるという菊。今回拝見したものは、1128輪の花をつけているものでした。栽培できる方もごくわずかしかいないそう。

 

基本的に、菊の展示期間が終わると、愛好家の方々が家に持ち帰り、今度は来年用の苗として育てるのだそうです。

 

菊づくりは、お金と時間、手間が掛かる趣味とのこと。丹精込められた美しい菊の花をたくさん拝見できました。改めて、二本松市は菊づくりが盛んなまちだなと感じました。

隠津島神社ではオンラインで正座会を行い、無と対話する時間を過ごす

次に訪れたのは、隠津島神社。隠津島神社は1200年以上の歴史がある神社です。まずは宮司の安部匡俊さんよりご挨拶いただきました。

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安部 匡俊(あべ まさとし)さん:隠津島神社第62代宮司/福島県出身・在住。昭和52年國學院大學神道科卒業後、平成4年隠津島神社62代宮司就任。境内の清掃から土木作業まで隠津島神社の管理全てを行なっている。

その後、カメラが切り替わり、禰宜の安部章匡さんに、境内を案内していただきました。

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安部 章匡(あべ あきまさ)さん:隠津島神社禰宜

本殿へ向かう山道は、健康保健保安林に指定されており、森林浴を楽しむ人が後を絶たないのだそう。木漏れ日がとても癒される雰囲気でした。

 

山道を登ると、三重塔が見えて来ました。今から500年ほど前、安土桃山時代に建立されたもので、何度か修復を重ね現在の形に。

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伊達政宗が、隠津島神社のある木幡山一帯を焼き討ちにした時にも、この三重塔は燃えなかったそうで、とても貴重なものであるとのこと。県の重要文化財に指定されているそうです。

 

三重塔の横の階段を上っていくと、拝殿の方に到着しました。今から221年前に竣工した建物で、正面の立派な彫り物をつくるために越後や信州からも彫り師が来たそうです。

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ツアー当日は、特別に拝殿の中に入らせていただきました。ご祈祷などを受けない限りなかなか中に入ることはできないので、貴重な体験でした。

 

拝殿の奥にある太鼓橋を渡ると、本殿に通じています。木造建築の中で、神社の中に太鼓橋があるのは非常に珍しいそうです。

 

御祭神は、宗像三女神と呼ばれる湍津姫命(たぎつひめのみこと)、隠津島姫命(おきつしまひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)が祀られているのだそう。

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一通り境内を案内していただいた後、オンラインにて正座会を行いました。実際に拝殿にいる気持ちで、正座をしながら、まずは二礼二拍手一礼。目を瞑り、静寂の中で数分間、頭を空っぽにして無と対話する時間。

 

普段は忙しく、なかなか無になる時間が得られないので、とても貴重な時間となりました。日々の生活にも取り入れてみたいと思います。

 

隠津島神社は、交通安全、招福、厄除け、縁結びとさまざまなご利益のある神社。宮司さん曰く、「ご縁が結ばれて幸せになっていますよ」というお声をいただくことも多いとか。今度は実際に訪れてみたいです。

ふくしま農家の夢ワインでは、参加者全員で乾杯を。ほろ酔い気分で醸造所内を見学

次に訪れたのは、ふくしま農家の夢ワイン。迎えてくださったのは、関 元弘さん。

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関 元弘(せき もとひろ)さん:東京都出身・福島県在住/元農林水産省の官僚。2006年に妻とともに二本松市へ移住し「ななくさ農園」を開園。2011年には、安達郡内の有機農家の仲間と「オーガニックふくしま安達」を設立。同年に農業の6次化を目指し、酒類製造免許を取得「ななくさナノブルワリー」として、地域オリジナル発泡酒の製造も開始。2012年に、地域内の農家と共に「ふくしま農家の夢ワイン株式会社」を設立し、東和オリジナル果実酒の製造を行っている。

かつては養蚕業をしていた建物で、物置になってしまっていたのを借り受け、地域の方々でワイナリーに改修したそうです。

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まずはショップの方へとご案内いただきました。ズラリと並ぶワイン。ワインは地区ごとに銘柄を変えて作っているそうです。

 

早速事前にお送りいただいた特産品のワイン、ヤマソーヴィニヨンという品種で作られた「一慶」を片手に、参加者の皆さんと乾杯をしました。香りも良くとても深い味わいで、飲みやすく感じました。

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記念集合写真

※プライバシーを配慮し、一般参加者様の画像は加工しています。

ブドウは苗から育てて、3年目から採れるとのこと。年数とともに、量が採れるようになり、更に味も良くなるそうです。今では、東和地区には1万本近いブドウの木が植えられており、さまざまな品種のブドウが育てられています。

 

中には、リンゴのお酒も作っていらっしゃるそうで、お酒好きにはたまらないショップだと思いました。

 

その後、醸造所の中も見せていただきました。改修も全て自分たちでやったとのこと。頑丈なコンクリート造りで、東日本大震災の時もヒビ一つ入らなかったそうです。

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一通り案内していただきながら、ワインの作り方も簡単に説明していただきました。醸造所の中にはさまざまな機械があり、その中の一つはクラウドファンディングで資金を募り、購入したものだそうです。

 

関さんはなんとご自宅でもビールを作られているそうで、そちらも特産品「APPLE BEEYA」として送っていただきました。後日、こちらもいただいたところ、ほのかにリンゴの風味がして美味しかったです。

清峰園は明治時代の建物を改装した農家民宿。ゆったりとした時を過ごせる場所

最後に訪れたのは、農家民宿の清峰園。ご案内していただいたのは、山崎 友子さん。

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山崎 友子(やまざき ともこ)さん:農家民宿「清峰園」女将/福島県二本松市在住。愛称は「かーちゃん」。夫の清典さんと一緒に農家民宿を営みながら、季節ごとの野菜の栽培・出荷なども行なっている。

「うちに来たお客様はみんな私の子供のようなもの」と明るく話す友子さんから、宿のアットホームな雰囲気が伝わって来ました。

 

清峰園は、2020年2月に開業。築130年、明治時代に元々は養蚕業をしていた建物を改装して宿にしたとのこと。早速中をご案内いただきました。

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こちらがお客様がくつろぐスペースの居間。明治時代の建物ということもあり、天井がとても高い造りになっています。薪ストーブもあり暖かそうですね。

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客室も昔ながらの和室で、落ち着く雰囲気ですね。他にも、館内には茶室などもあり、お茶の体験もできるそう。「心が疲れている方はぜひ体験しに来てください」とのことです。

 

トイレや風呂場、洗面所などの水回りもかなり綺麗に改装されており、安心ですね。

 

清峰園に宿泊すると、友子さんの手料理が食べられます。メニューは、その時に採れる野菜などで、旬のものがいただけるのが嬉しいポイント。

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宿泊料金は、1泊2食付きで1名7,700円だそうです。食事込みでこのお値段は良心的ですよね。他にも、素泊まりのプランもあるとのこと。

 

清峰園は緑に囲まれた自然豊かなところに位置しており、夜は星空がとても綺麗だそうです。自然、そしてアットホームな宿の雰囲気に癒されたい方にとてもおすすめです。ぜひ泊まってみたいですね。

​後編に続く

編集後記

ツアー終了後は懇親会があり、参加者は一人一言ずつツアーの感想を述べました。参加者の皆さんは、日本全国から参加しており、とても面白い感想が聞けました。

 

私は初めてのオンラインツアーだったのですが、現地に行ったような気分が味わえて、非常に魅力的なツアーだったと感じました。参加者にとって、実際に二本松市を訪れるきっかけにもなったのではないかと思います。

 

またぜひオンラインツアーに参加してみたいと思いました。

企画・著作
北嶋 夏奈
北嶋 夏奈(Kitashima Kana)

地域の暮らし・活動に興味あり。好きなことは文章を書くこと、写真を撮ること。

【取材データ】

2021.10.30 オンライン取材

【監修・取材協力】

・あうたび合同会社

 

取材にご協力いただきました関係各諸機関のほか、関係各位に厚く御礼申し上げます。