体験記
香川県琴平町
お酒を飲みながら讃岐うどんを楽しみ、酒蔵杜氏とこんぴらのまちを歩く
〜あうたび&KOTOBUSツアー
「こんぴら町歩きとうどん作り体験オンラインツアー」〜
個性あふれるツアー会社スタッフが、参加者とツアー先をつないで場を盛り上げる
まずは、コトバスこと琴平バス株式会社のスタッフの方をご紹介。
山本 紗希(やまもと さき)さん:琴平バス プランナー テレワークマスター/大阪府大 阪市出身。現在も関西でテレワーカーをしながら、時々香川へ。日本酒が好きで、香川の 酒蔵を巡る酒タクシーを企画するなど、ここ数年はバスやタクシーを使った新規事業の立ち上げを担当。今回は、本社がある琴平町をガイドのやぎちゃんを操りながら案内。
写真右>八木 梨穂(やぎ りほ)さん:琴平バス ガイド/愛媛県西条市出身。最近は、オンライ ンツアーでのガイドやドライバーとして、毎日のように観光地を案内。お酒を飲むことも、食べることも大好き。香川の美味しいお酒と食を皆様に一生懸命お届け。
次に、あうたび合同会社のスタッフの方のご紹介です。
唐沢 雅広(からさわ まさひろ)さん:あうたび合同会社代表社員兼 CEO/東京都出身。旅行業界歴は 20 年。都内の旅行会社で企画などの経験を経て取締役に就任。その後、自然食の販売事業など新規事業の立ち上げに携わる。独立後、起業セミナーや交流会に参加する中で、脱サラして田舎で農業とクラフトビールやワインを作る人と出会い、その人の田舎を訪れた際のおもてなしなどの体験に”人に会いに行く”ツアーを作りたいと 2016 年に「あうたび」を設立。 今回は宴会部長を務める。
白石 佳菜江(しらいし かなえ)かなえさん:あうたび企画兼ツアー派遣添乗員。愛称はかなえ/東京都出身。2005年にスリランカへ初めて渡航。その後、現地NGO、現地旅行会社にインターンとして勤務。日本とスリランカの旅行業界の関係性を中心に大学にて研究を経て大学卒業を機に、日本のスリランカ専門旅行会社勤務。大学院では日本人旅行者のスリランカ観光をテーマに研究。現在もスリランカとの関わりしろを大切にする中、あうたびでは、ツアー中のお酒を愛し笑いを誘うキャラクターの良さが人気を買っている。
お酒が飲める人も、そうでない人もワクワクする地域応援セットが届いた日から始まるオンラインツアー
本ツアーは、前日に荷物が届いたタイミングから始まります。受け取った段ボールを開くワクワク感も、オンラインツアーの醍醐味の一つです。
参加者は事前に特産品セットである「こんぴら応援セット」以下の3種類のうちから1種類を購入します。ちなみに、参加費は応援セット料金に含まれております。
A「こんぴら応援セット」…7,000円(GoToイベント適用価格5,600円)>アイキャッチ画像のもの
金陵飲み比べセット:金陵月白(げっぱく)吟醸 300ml、金陵濃藍(こいあい)純米吟醸 300ml、さぬきビール 350ml、うどん学校セット5人前(中力粉500g、粗塩25g、テキスト1冊、特製麺棒1本)、しょうゆ豆 200g、香川の野菜「三豊ナス」
B「こんぴら満喫セット」…10,000円(GoToイベント適用価格8,000円)
金陵飲み比べセット:金陵月白(げっぱく)吟醸 300ml、金陵濃藍(こいあい)純米吟醸 300ml、_・金陵千歳緑(ちろせみどり)特別純米 300ml、金陵真紅(しんく)本醸造 300ml、さぬきビール 350ml、うどん学校セット5人前(中力粉500g、粗塩25g、テキスト1冊、特製麺棒1本)、しょうゆ豆 200g、香川の野菜「三豊ナス」、骨付鳥チップス、濃厚醤油ガーリック侍、灸まん3個入り
S「こんぴらノンアルセット」…7,000円(GoToイベント適用価格5,600円)
オリーブサイダー 200ml、甘酒 190ml、金陵もなか 6個入り、うどん学校セット5人前(中力粉500g、粗塩25g、テキスト1冊、特製麺棒1本)、しょうゆ豆 200g、香川の野菜「三豊ナス」
私はあまりお酒が強くないため、少量で楽しめるAセットを購入しました。お酒が飲めなくても楽しめるようにノンアルセットも用意されているので、誰もが楽しむことができます。
届く日本酒の数が多いにも関わらず、このお値段はお得ではないでしょうか?経済産業省のGoToイベント適用価格になると、さらにお得ですよね。
金刀比羅宮の表参道には、まちの魅力が詰まったスポットがたくさん!それは・・・
まず訪れたのは、金刀比羅宮の表参道。たくさんの琴平町の歴史と名産物が体験できます。琴平町を訪れる際には外せない場所と言えるでしょう。では、表参道の魅力あるスポットを西野金陵の杜氏でもある酒井さんと一緒にまちを歩いてご紹介いただきます。
①風情ある旅館「敷島館」
酒井 史朗(さかい しろう)さん:西野金陵 製造責任者/香川県出身。金刀比羅宮の御 神酒を醸して 240 有余年。清酒金陵醸造元、西野金陵株式会社の杜氏(本人は 240 年も生 きてはいないが)。半世紀の半生を反省しながら酒造りに邁進中。讃岐生まれの文豪、菊池 寛がさぬきうどんをすすりながら酒を飲んでいた云われに習い、さぬきうどんに合う酒の研究に勤しむ。この日はガイドとして一緒にまちを歩き、うどん体験にも挑戦した。
敷島館には足湯があり、表参道を歩いたお客様を癒してくれます。歴史が長い敷島館は一度閉館していましたが、平成29年にリニューアルを行い再度オープンしました。
公式ホームページでは、「古き良き時代と、新たな令和の趣きが融合した湯宿」と書かれています。
②香川県の名産物である「灸まん」
地域応援Bセットにもある、お灸の形をしたお饅頭です。灸まんの由来は、当時宿だったお店の女将さんがお客さんにお灸を据えていたためと教えていただきました。
私はAセットを頼んだので食べることはできませんでしたが、とても美味しそうでした。女将さんの行動が、後の名物になることがすごいですね。
③「和三盆」でできたアイスクリーム。名物の「おいり」添え。
和三盆とは、香川県で伝統的に生産されている砂糖の一種です。その砂糖で出来たアイスクリームは少し茶色味がかっていて、やぎちゃんがとても美味しそうにいただいていました。
アイスクリームの側面には、「おいり」という香川県の西の方で、お嫁に行く時に地元の方々に配ったりする伝統的なお菓子が添えてあります。
香川県の名物が一度に二つも楽しめる贅沢なデザートですね。
④粗塩が入った塩アイスをうどん風にした最新のアイスクリーム!
さぬきうどんを作る際に用いられる粗塩を混ぜた塩アイスをぶっかけうどん風に見立てたアイスクリームです。中には、温泉たまごとお醤油。食べてみないとわからない未知の味!作った会社の社長曰く、プリンの味がするとのことでした。ぜひ食べてみたい逸品です。
以上、表参道のおすすめスポットでした。歩いているだけでこれだけの香川県の名物を楽しむことができます。琴平町に行く際は必ず立ち寄りたい観光名所と言えるでしょう。
表参道を入り、300mほど歩くと階段が現れます。この階段の段数は785段ですが、本来は786段あったそう。786段の語呂が「悩む」と被るため、一段下げて作られた歴史があると教えていただきました。
さぬきうどんを実際に自分で作ることができる「中野うどん学校」へ入学。参加者は自宅でうどん作りに挑戦!
次に訪れたのは、中野うどん学校 琴平校。案内してくれるのは、校長先生のまっちゃん(写真下)。うどんを作って60年のベテランです。
まっちゃん:中野うどん学校琴平校 校長/香川県出身。子供の頃から、うどんを作り続 けて 60 年。讃岐うどんを愛してやまない、中野うどん学校のベテラン先生。「讃岐のうどんは美味しい!」先生が胸を張って自慢する讃岐うどんは絶品。
中野うどん学校に入学した生徒たちにうどんを作る楽しさと、さぬきのうどんの美味しさを伝えている立役者。
中野うどん学校は、名前の通りうどん作りを教えてくれる学校です。ここでは、自分で作ったうどんは我が家のお土産に持って帰り、学校で用意されたうどんを食べることができます。
参加者は、事前に送っていただいたうどんセットを使って、うどんを作っていきます。ガイドの酒井さんを筆頭に、まっちゃんのアドバイスに従って作っていくとあっという間にうどんを寝かす工程まで進みました。
個人的には、うどんを足で踏んで空気を抜く作業が好きですね。音楽に合わせて楽しく踏めました。
中野うどん学校で教わったのは、さぬきうどんにはなぜあんなにコシがあるのかということです。さぬきのうどんは、粗塩が溶かされた水を使って練ります。この粗塩に含まれるNaCl(塩化ナトリウム)がうどんの「コシ」と、さらには「ツヤ」を作り出してくれています。
塩には防腐作用もあるため、さぬきうどんを食べて食あたりを起こした人はいないとのことでした。
【まっちゃん直伝!美味しいさぬきうどんの食べ方】
・ぶっかけうどん(写真上)
出汁醤油と温泉卵を入れたら完成。刻みネギもいれるとさらに美味しさが増します。
・カレーうどん
香川県はニンニクも有名です。カレーにニンニクをいれる文化があるため、ニンニクが効いた香ばしいカレーうどんです。普通のカレーうどんでも充分美味しい!
私は、家にあった牡蠣醤油と卵をぶっかけていただきました。本当にもちもちでとっても美味しかったです。家でこんなに美味しいうどんが食べられたことに感激しました。今後は現地で頂きたいですね。
日本酒の新商品研鑽の場でもある歴史ある金陵の郷を訪れ、日本酒について学んだ後、実際に飲み比べてみる
次に訪れたのは、今回のツアーの目玉でもある金陵の郷。入り口には、しめ縄と杉玉が飾ってあります。杉玉には新酒のお酒の飲み頃を伝える役割があります。金陵の郷の中にも多くの杉玉が飾ってありました。
金陵の郷は、240年前からお酒造りをしている歴史があります。施設の中庭には、この歴史をずっとみてきた樹齢800年〜900年はある立派なご神木があり、神秘的なものを感じました。このご神木の皮から酵母を取って作られたお酒もあるとか。なんだかご利益がありそうなお酒ですね。
金陵の由来についても教えていただきました。国学者の頼山陽が、江戸時代に琴平町を訪れた際に、中国の都市南京に似ていると感じたため、南京の別名である「金陵」と名付けられたそうです。
金陵の郷は、入り口に「きらめき」という日本酒のビックボトルが展示されています。模型の前では酒井さんから「模型の一升瓶は本物のサイズの一升瓶、何個分のサイズか」というクイズが出題されました。正解からニアピン賞の方には、酒井さんからプレゼントがあるという嬉しいサプライズも。私はニアピン賞で、金陵の塗升を頂きました(後日とても綺麗な塗升が手元に届きました。)。答えが気になる方はぜひぜひ調べてみてください!!
現在は、資料館、小売の店舗、小さな醸造所として営業をしています。酒造りは、通常11月頃から始められることが多いですが、金陵の酒蔵では夏場でも作れるように設備を整えています。
金陵にある酒蔵には、役割があります。ここでいろいろな試み・挑戦をしてうまくいけば、大きな工場で新商品を作るという、新商品の研鑽の場です。
ただ、製造免許の兼ね合いで作れるものに限りがあります。実際にこの酒蔵から生まれた代表的な日本酒が「瀬戸内オリーブ工房純米吟醸」です。現在では香川県のいくつかの酒蔵で作られています。
Aセットに入っていた、金陵の2つを飲み比べてみました。
・金陵月白…さっぱりしていて飲みやすく、どんな料理とも合う日本酒です。日本酒初心者の方でも比較的飲みやすいですね。私も美味しく頂きました。
・金陵濃藍…名前の通り、少し辛口な日本酒です。香りが良く、お猪口ではなくワイングラスでも楽しめる逸品。香りが引き立つため、是非挑戦していただきたい飲み方です。
飲み比べには丁度良い量でしたね。Bセットに入っていた金陵千歳緑や金陵真紅の味も気になります。
皮が柔らかくジューシーで糖度も高いことが特徴の三豊ナス。子供たちにその良さを知ってもらうべく、料理教室なども開いている
最後に訪れたのは、「三豊ナス」を生産する農家さん。案内をしてくださったのは、三豊ナス農家である秋山さん。
「三豊ナス」生産者の秋山さん。セカンドライフで三豊ナスを栽培している。三豊ナス研究会に所属。
三豊ナスの特徴は、女性の掌ほどある大きさと、皮が柔らかくジューシーで糖度も高いところです。
秋山さんのおすすめの食べ方は、丸焼きにして食べる方法です。輪切りにしたナスをトーストに入れて焼くととても美味しく食べられるそう。(我が家にはトーストがなかったため実践できず…)
他にもNHK高松に取り上げられたナスステーキを紹介していただいたり、三豊ナスが油との相性が良いということも教えていただきました。
私はその特徴を活かして麻婆茄子にして頂きました。本当に肉厚で、食べ応えがありましたね。ジューシーで麻婆茄子の油を吸収してとても美味しかったです。
現在、三豊ナス農家は後継者が少なく、30名ほどしかいません。でも三豊ナスの魅力を伝えようと、ある時、子供に料理教室を開いたところ、これが反響を呼び、今では中学校の授業にもなっているとのこと。地元のとれたての野菜で料理をしたら美味しいに違いないですよね。素直に羨ましいなと思いました。
編集後記
全てのコンテンツが終了し、八木さんと酒井さんを交えて参加者の皆さんと交流することができました。zoomのブレイクアウトルームを使用して、いろいろなことをお話しましたね。個人的には、酒井さんの酒造りの歴史のお話や、山本さんの琴平バスでの取り組みのお話が楽しかったです。
常連の参加者の方も多かったようで、楽しそうに交流する様子も伺えました。リピーターの皆さんのお話から、このオンラインツアーに魅力があるということが伝わってきました。
お酒好きの方や、料理好きの方にはおすすめのオンラインバスツアーでした。是非一度参加してみてはいかがでしょうか?
記念集合写真
※プライバシーを配慮し、一般参加者様の画像は加工しています。
企画・著作
工藤 菜穂(Kudo Naho)
頑張る人を応援し続けることを生きがいに。様々な方法で表現していきます。
【取材データ】
2021.08.15 オンライン取材
【監修・取材協力】
・あうたび合同会社
・琴平バス株式会社
取材にご協力いただきました関係各諸機関のほか、関係各位に厚く御礼申し上げます。